中高年の転職ガイド【ライバルの一歩先に行くために】

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中高年転職への道

1.明るい兆しが見え始めた、中高年の転職事情

 景気低迷が長く続いた日本では、リストラや会社に倒産に伴い、転職や再就職活動を行わざるを得ない中高年が後を絶ちませんでした。そして、中高年の転職・再就職は狭き門で、キャリアアップを目指す転職など、ごく一部のエグゼクティブのためのものという風潮があったのも事実です。

 ですが2014年2月28日に厚生労働省は、全国の有効求人倍率が1.04倍で、14ヶ月連続で改善したことを発表しています。この数値は、2008年に起きたリーマンショック以前の高水準と同じです。アベノミクス効果や東京オリンピック開催決定、消費税アップ前の駆け込み需要など、さまざまな要因により、日本もようやく景気回復の兆しが見え、中高年の転職市場も活況になってきています。この波に乗って、計画的に転職活動を進めれば、中高年でも満足のいく就職を果たせる可能性があるのです。

2.中高年が持つ強みを活かす

 中高年は、人手不足倒産に象徴されるバブル時代の激務も、長く続く不況による徹底したコストダウンと業務効率化も、両方経験しています。そうした人材は、ピンチや逆境にも強く、特定の分野の専門スキルも持っています。企業が求める即戦力となりうる能力も、組織運営に欠かせないマネジメントスキルも持っているのが、中高年なのです。

 終身雇用が崩れた日本では、新卒者を企業のカラーに合わせて育成することより、即戦力となる中途採用に力を入れる時代が長く続きました。その結果、若者を指導・育成・教育を行える人材も、社内に不在という企業が増えてしまいました。そのマイナスを担ってくれる存在としても、中高年は独特の強みを発揮できるのです。

 また、中間管理職の経験がある中高年は、上司と部下の間にたち、さまざまな調整をしながら仕事の実績をあげるというミッションを経験しています。世代や価値観の違うひとたちを調整しながら、一定の成果を出すためにさまざまな交渉を行い、成果を出せる組織をつくるための人間関係を構築した経験のある中高年は、どんな企業でも魅力あふれる存在なのです。大いにアピールしていきましょう。

3.求めるニーズは企業によって異なる

 中高年に対して、企業が求める能力で共通しているのは、即戦力となりうる専門スキルと、マネジメント能力です。ですが、その具体的な内容は、企業によって異なるものです。採用の形態が管理職が否か、業務と役割の比率、求められる成果などを勘案し、応募企業ごとに求められるニーズを見極めることが、採否を分けるポイントになります。

 また、中高年は社会人として完成していて当たり前です。わざわざ企業が、中高年のスキルアップやレベルアップの機会を設けたりはしません。時代の変化に対応できるよう、自己啓発し続ける姿勢や、専門分野でのプロフェッショナルさだけでなく、組織内でオールマイティーであることも求められるのです。職種に特化した知識とノウハウ、最新の市場動向など、業界に精通していることが、中高年には不可欠な要素です。

 そうした尊敬できる部分がなければ、新しい職場で、年下の先輩を束ねていくことはできません。再就職にあたり、自分に足りないスキルがないかどうかを、しっかりチェックしておきましょう。

4.転職サイトをフル活用するために

 中高年の就職活動でも、転職サイトへの登録はマストでしょう。探している求人にもよりますが、転職サイトの特徴を理解して活用するのが、希望に合った情報を手にする早道です。

 一般的な転職サイトは若者向けの求人が多いので、中高年はハイクラスやエグゼクティブのコンテンツがあるものを優先するようにしましょう。こうした転職サイトを活用するメリットとしては、在職しながら転職活動ができることがあげられます。希望の条件や自分の経歴を登録しておくだけで、マッチする求人情報や、企業からのオファーが届くのですから、時間も有効に活用できます。

 また、非公開求人や独占求人を多く扱う、転職エージェントのサイトも、真っ先に登録したいものの一つです。自分の強みと志向性、企業のニーズをマッチングして紹介してもらえるので、優良案件も多いです。専任のキャリアコンサルタントの個別サポートが受けられる転職エージェントなら、希望とは違っても、あなたのキャリアを活かせる仕事を紹介してもらえる点が魅力です。選択の幅を広げるという意味でも、即座に断ったりせず、検討してみましょう。

 こうした転職サイトには複数登録し、そこそこで持つノウハウを駆使して、応募書類の作成や面接対策に活かせば、あなただけのオリジナル戦術ができあがるはずです。自分なりの武器を見つけることは、ライバルに差をつけるうえで有効です。

 転職サイトを活用するもう一つのメリットに、利用料が無料でさまざまなノウハウを提供してもらえることがあります。中高年にもなると、自己分析や企業研究の進め方がわからないひとも多いですが、この作業で手を抜くと、ほしい結果を手にすることはできません。新卒での就職活動と、中高年の転職活動では進め方も必勝法も違いますので、情報を取捨選択し、自分に合ったものを取り入れるように意識してください。

活用できるものは何でも活用!

 中高年が就職を果たすためには、ある程度の妥協も必要です。条件のすべてを満たす就職を実現できるのは、ヘッドハンティングされるひとたちだけです。やりたいことよりやれることを大事に、これまでの実績に固執するのではなく、ノウハウを提供するという気持ちで、自分を売り込む努力をすることが、満足度の高い就職につながります。

 企業に欲しいといってもらえる人材になるためには、人間性を磨くことも大切です。ひとの話をきちんと聞ける、年下の人間に対しても敬意を払えるという度量の広さは、面接応対ですぐにわかるものです。組織にこんな存在がいてほしいと、採用担当者に思ってもらえることが、自分を価値づけして売り込むには何よりも大事です。過去の成功体験を自慢するのではなく、そこで何を得て、そのノウハウを後進の育成にどう活かしていきたいのかを語ることで、さまざまな形で企業に貢献しようという思いをアピールする機会にしてみてください。

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公開日:
最終更新日:2015/03/30